「Major Turn-Round」ライブレポート

2001/01/19 「Major Turn-Round」
at Tokyo International Forum

ステージの前には半透明の格子状のスクリーンが張ってある。
「WORLDPROOF」の水の音とともにスクリーンに映像が写し出される。

フェラーリのエンジン音。「IGNITION,SEQUENCE,START」だ。
スクリーンの後ろにウツのシルエットが写る。
曲の進行とともにスクリーンが上がりやっとステージ全体が確認できた。
TKのまわりはあいかわらずシンセが積まれている。

アルバム「CAROL」から「STILL LOVE HER」
イントロが流れ出すと「えっ本当に!?」という感じの意外な選曲に会場は盛り上がる。
ウツもギターを弾きながら熱唱する。木根さんのブルースハープも健在だ。

そして「MAJOR TURN-ROUND」今回のツアーのテーマ曲だ。
再びスクリーンが降りてきて映像が写し出される。
「FIRST IMPRESSION」はTKと木根さんのツインキーボードで展開される。
「SECOND IMPRESSION」は再びウツがギターを手にする。
TKの即興性あふれるピアノが印象的だった。
「THIRD IMPRESSION」やはりウツのギターとTKと木根さんのツインキーボードだ。
30分以上にわたる長い曲が終わる。音と映像のリンクしたまったく新しい演出だった。
スクリーンでステージの様子がわかりにくいとか、
プログレはリズムに乗るのがむずかしいとか賛否はありそうだが、
この新しいことへの挑戦がTM Networkなのだと思わせる1曲だった。

再びスクリーンが上がり「PALE SHELTER」「WE ARE STARTING OVER」
アルバム曲を披露する。

そして懐かしいイントロから始まるこの曲は「ELECTRIC PROPHET」
いつもならこの曲はライブの最後に歌う曲なので「もう終わるの?」と思ってしまったほどだ。

「MESSAGE」
曲とともに再び降りたスクリーンにメンバー3人の会話が文字として写し出される。
そしてスクリーンの前にメンバーたちが集まり、あらたに木根バラ名曲選の1つとなった
「CUBE」をウツが歌い上げる。やはりTKと木根さんのツインキーボードだ。

そしてメンバー紹介から怒涛のアンコールがスタートする。
TKが「GET WILD」のリフでオーディエンスをあおる。
この時、その日最高の歓声が会場に響き渡る。
今回のアルバムの出来が最高だと思っていただけにこの反応はちょっと複雑だ。

TKのピアノから「TIME TO COUNTDOWN」がはじまる。
ステージの隅のほうに白い球体が…サッカーボールだ!
そしてついにTKが!!コルグのMS2000と思われるシンセを破壊し始めた。
思わず「ここまで投げて!」と2階席から叫んでしまった。

アンコールも2曲が終わり本日初のMCへ…あれ2人しかいない。木根さんは??
ここでウツが「あれ木根がいない、まぁはじめの頃のTMも2人だったし…」と笑いを誘う。
やっと木根さん登場。
TKが「FAIRE LA VISE」「SEVEN DAYS WAR」「HUMAN SYSTEM」などを
ピアノで中途半端に演奏してくれた。
TK曰く「コード教えてよ…」忘れてたのか…。
そしてTKのピアノ、木根さんのアコギ・ブルースハープをバックに
ウツが「TIME MACHINE」を歌いライブ「MAJOR TURN-ROUND」は幕を閉じた。


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